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網膜硝子体手術

網膜硝子体手術は、眼内の奥側(硝子体腔)に生じる病気に対して行われます。
この30年間で手術器械、技術の進歩とともに、それまでは難治性であった疾患も治療することが可能となりました。
当院では網膜硝子体手術を専門としている瓶井教授をはじめ、複数の網膜硝子体術者が在籍しており、緊急性の高い網膜剥離などの疾患にも常に対応できる様になっております。

網膜硝子体

網膜とは眼の奥にある膜のことで、カメラに例えるとフィルムの役割をしている部分です。ここが障害されると視力が低下して、字を読んだりテレビを見たりできなくなります。硝子体とは瞳の中にあるゼリー状の透明な部分で、眼球の形を整えているものです。これらの部分に何らかの病変がある場合、視力低下や視野異常が起こり日常生活に支障をきたします。全身的な疾患(高血圧・糖尿病など)が原因となっていることが多いため、内科でのコントロールも重要になります。

網膜硝子体手術

眼内に生じた濁り(硝子体混濁)や出血(硝子体出血)を取り除き、眼球内をきれいにする手術です。網膜にレーザーで光凝固を行ったり、膜がはっているような場合(黄斑上膜)は、膜を剥がしたりします。また網膜が剥がれている場合(網膜剥離)は、網膜を元の状態に復位させ、落ち着かせるために空気や特殊なガスを注入する場合もあります。
現在当院では25G(0.5mm)と27G(0.4mm)の傷口から手術を行うことができる機器を用いて、手術を行っております。このような小さな傷口で手術が行えることにより、術後の炎症は少なく、傷口は閉じやすくなり、入院期間の短縮が可能となっております。視力が回復するのにはしばらく時間がかかります。またガス注入を行った方は、1週間程度の下向きが必要な場合があります。

適応疾患

黄斑上膜

網膜の中心にある黄斑と言われる部分に膜がはる病気です。
黄斑は視力にもっとも大切な部分で、膜がはることにより、視力低下、物が歪んで見える、物が大きく視えるなどの症状がでます。

黄斑円孔

黄斑部分の網膜に穴ができ、視野の中心が見えなくなる病気です。

硝子体出血

目の奥側の硝子体腔に出血を来し、目の前が見えなくなる病気です。
硝子体出血の原因は、糖尿病や高血圧による影響で生じる場合や、網膜剥離によって生じる場合など様々です。
超音波検査にて眼内の状態を確認し、網膜剥離が疑われた場合などは緊急手術となる場合があります。

糖尿病網膜症

糖尿病のコントロールが悪いと、眼内の循環が不良になり、網膜に新しい血管(新生血管)が生じてきます。
新生血管は間に合わせの血管のため、出血しやすく、それらの血管から増殖膜という膜が生じ、網膜を牽引し、網膜剥離を生じます。
糖尿病網膜症は進行すると失明する危険があり、また手術を行っても視力の回復が困難な場合があるため、内科での血糖コントロールが重要となってきます。

網膜剥離

網膜が剥がれてしまい、視力が著しく低下する病気です。
年間1万人に1人が発症すると言われており、もともと網膜に弱い部分がある人から外傷によって生じる人まで様々です。
網膜剥離を放置すると、増殖硝子体網膜症という難治性の病気になる場合がありますので、病気が見つかった場合は早期の手術が必要となります。

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